カナダ アルバータ州立大学にて語学研修を実施いたしました。
1. 実施期間
2. 研修場所
3. 参加人数
20名 (3年生2名、2年生7名、1年生11名)
引率教員
2名 (鈴木勝昌 手嶋貴恵)
【写真】 現地の講師から指導を受ける様子
【写真】 英語で授業を受ける様子
まず、人類学ではそれがどんな学問なのか、アルバータ州立大学ではどんな研究がなされているのか、そして先生自身の研究の紹介という流れで、生徒もそのさわりの部分で課題が課されて発表をする参加型で行われました。どんなに噛み砕いていただいても、本校生徒の現在の学力、高校生常識では理解できない面は当然あります。次々に登場する専門用語を説明しながら進めますが、好奇心旺盛な生徒と、この分野にあまり興味を持たない生徒では受け取り方に差があることも当然です。しかし、休憩をはさみながらも、2時間半の講義を経験しました。大学での授業にはこういうレベルの話(非認知言語)が聞けて理解できる教養に裏打ちされた英語力/コミュニケーション能力が必要であることを改めて生徒は認識したと思われます。
【写真】 英語で数学の授業を受ける様子
1. Scavenger Hunt
2. Fort Edmonton
3. Alberta Legislature
4.Canadian Rockies Trip
終了式とランチ
ホテル滞在
ドミトリーとホーム・ビジット
【写真】 引率した鈴木教諭
2年女子 Kさん 「Canada と Japan の違い」
まず1つ目は、エコについてです。カナダでは、スーパーなどでマイバッグ持参が普通のようでした。私自身もスーパーで買い物をした時に「バッグにつめる?」とレジで尋ねられました。私の地元のスーパーでも同じように尋ねられますが、大抵の客は有料のビニール袋をつかいます。反対にカナダのスーパーでは、周りの客はほとんどがマイバッグを持参していました。日本でももっとマイバッグを流行らせてもらいたいです。自分も使うようにしたいです。 それに関連して、カナダではマイボトルを持っている人も多かったです。
町でマイボトルを片手に歩いている人をよく見かけました。これも、とってもエコにつながっていると思いました。ペットボトルを買って捨てるよりも、ボトルを何回も利用することでゴミを減らすことができます。私のクラスでは、毎日多くのペットボトルや缶のゴミが出ています。みんながマイボトルを使えば、かなり資源を節約できるはずです。マイバッグ、マイボトルを常備することが日本の常識になってほしいと思いました。
また、広い大学の敷地内では、車で移動している人も多くいましたが、日本よりも自転車やスケボー、ローラースケートで移動している人が日本よりも多かったです。これは、趣味や運動不足解消なのかもしれませんが、エコにもなっていると思いました。車で排気ガスを出しながら移動するより、運動にもなり地球にもやさしい自転車などで移動した方が断然よいと感じました。日本人も通勤・通学手段を見直すべきではないかと思います。
2つ目は、弱い者に対する配慮の点です。私がバスに乗った時、ベビーカーを持っている家族がいました。カナダのバスではベビーカーや車イスが置けるスペースがありました。
座席が折り畳み式になっていて、しまってあるときは結構広いスペースがありました。
日本のバスにもそういう機能があるかもしれないけれど、私は見たことがなかったので、
カナダのバスでその光景を見て感動しました。また、電車でも日本よりカナダの方が広々としたスペースがあり、自転車を持ち込んでいる人もいました。日本ではそんな人はいないので驚きました。そのように広いスペースがあるというのは、障がいのある人や赤ちゃんがいる人も住みやすいよう配慮されているのではないかと感じました。
アルバータ大学では、扉に車イスのマークのボタンがついていて、それを押すと自動でドアが開く仕組みになっていました。その仕組みは、とっても良いと思いました。日本ではあまり見たことがなかったので、日本でもこういうドアを増やしたらどうかと感じました。
しかし、カナダの駅などではスロープやエレベーターをあまり見かけなかったような気がします。日本の駅での方がたくさん見かけます。カナダに滞在中、何度か電車を利用し駅を歩くことがありましたが、スーツケースを持って階段をのぼることが余儀なくされ、少し大変でした。私はスーツケースを持っているだけなのでまだ平気でしたが、車イスを使用している人や赤ちゃんが一緒でベビーカーを持っている人はもっと大変だろうと身にしみました。その点では、日本の方がよく考えられていると思います。
さらに、大学内の横断歩道は赤にかわるのがはやく、私たちが普通に歩いていても間に合わないことが多々ありました。障害のある人は、道路を渡るのも大変なのに急がなければならず、大変だろうと感じました。私の地元の方が青信号の時間が長くその点も日本の方が良い配慮されている気がしました。
普段気付かなかった日本の良い点悪い点、エコの意識の大切さ、障害のある人へどのような配慮がされているかなど多くのことに気付くことができました。カナダと日本両方の良いところを自分自身の生活に生かしていきたいです。また、他の人にも伝えたいです。
2年男子 A君 「日本との違い」
まず驚いたのは、交通機関です。日本の電車は、ほとんどが乗車距離で運賃が決まります。しかし、エドモントンでは一定の値段の切符を買い、九十分乗り放題というシステムでした。このシステムだと、気軽に遠出ができて良いと思いました。また、バリアフリーが徹底されている事に驚きました。バスや電車に乗る時に、車いすユーザーがボタンを押すと、車両からスロープが出てきます。全駅に券売機があり、エスカレーターやエレベーターがあります。私が普段利用する駅は小さな駅なので、券売機やエスカレーターも無く、とても不便です。最寄りの駅が小さな駅でも、お年寄りや障害者の方は、電車を利用します。ですから、このようなところを日本も真似した方が良いと思いました。街のいたるところがバリアフリーで、カナダは進んでいると感じました。大学の施設内でも、車いすユーザーの為の自動扉がいたるところにありました。更に目についたのは、環境に対する取り組みです。大学内にあったゴミ箱は、種類を細かく分類して捨てるようになっていました。再利用のため、様々な取り組みがされています。街の中でも、所々にゴミ箱があり、捨てたい時にはいつでも、ゴミ箱を見つけられるようになっていました。この点は、日本も見習うべきだと思います。
もう一つ素晴らしい点は、横断歩道に歩行者がいる時に、全ての車が止まってくれる事です。ゴミのマナーと交通のマナーは、共通している部分もあると思います。日本人も、見習うべきです。
語学の学習では、大学の授業で英語のプレゼンテーションをしました。初めは、日本語でもうまくいかないのに、英語でできるわけがないと不安だらけでした。しかし、頭の中で文章にならない時には、単語とジェスチャーでカバーし、先生の助けを借りて、なんとかやり遂げる事ができました。私は英語があまり得意で無く、スキルアップの為にこの研修に参加しました。正直不安でしたが、大学の先生が授業を工夫してくださり、とても楽しく学ぶことができました。日本では受けることのできないアルバータ州立大学の講義。高校生には受講するチャンスが無い人類学や、英語を使った数学の講義を受けることができました。本当に貴重な経験になりました。
今回このような研修に参加でき、本当に感謝しています。私にとって、普段体験することのできない貴重な体験となりました。
1年女子 Nさん 「カナダ語学研修」
そんな私が今回の語学研修に参加してみようと思ったのは母からの勧めです。高校生になる前から母に短期留学に行ってみたらどうかという話しをされていました。まだほんのちょっとしか英語ができない私が行った所で何も理解できないで終わるだろうと思っていましたが、興味はとてもありました。なぜなら英語は苦手ではないし、外国人の方と交流してみたいし、日本語が使えない世界でどう表現して伝えるのか体験してみたかったからです。
結局は何事も経験だと思って参加を決めました。
行く前の準備は全部英語で書かれた書類に英語で答えたり、日本円をカナダドルに両替しに行ったりと、早くも初めての事だらけで戸惑ってしまいました。そんな自分に焦りを感じました。また、定期テストの勉強と同時に語学研修の準備をしなくてはならないので勉強の方でも焦りを感じ、とても大変な思いをしました。しかし、行ってみてから1番大変でした。
日本時間の7月9日にカナダへ出発し、10日の午前1時に着きました。しかし、カナダとの時差は15時間あるのでカナダの時刻では9日の午前10時に着いた事になるようです。つまり、時差により9日を2回過ごす事になったのです。それはとても興奮しました。
そして、時差ボケをしてる暇もなく次の日からぎっしり勉強です。大学でのオールイングリッシュの授業は聞き慣れてない英語をひたすら聞いて質問に答えて、と休む間もなく大変でした。しかし、高校の授業とは違って実践的な授業だったので楽しくやる事ができました。大学の授業を主にやって休日には街に遊びにでかけました。中でもBBQが1番楽しかったです。
私達と現地の方の大人数でやったので色々な方と話す事ができたり、一緒にスポーツをする事ができたり、関わりが多かったのでとても充実した日になったと感じます。他にも街を歩いてみたり、日本とは比べものにならない程の規模のプールに行ったり、サッカーを観戦しに行ったり、カナダの方の家にお邪魔させてもらったり、とカナダならではの休日を過ごす事ができて良い思い出になりました。
私達のために案内係をしてくださった現地の方や、今回の語学研修の計画を1から考えてくださった先生、2週間共に慣れない環境で助け合って過ごした先輩や友達、みんなに感謝しなくてはいけないなと強く感じました。また、今回の語学研修で得たものの1つは、何事もやってみようと言う気持ちを忘れずに、自分から動くと言う事です。これからの生活ではそれを生かして積極的に行動したいと思います。
1年男子 T君 「カナダ研修を終えて」
エドモントンの鉄道に乗ったのは、カナダに到着した週の日曜日と国会議事堂に行った日、そして帰国前日でした。それは地下鉄で四両編成でした。駅は無人駅で改札口もありません。
日本の鉄道では、車いすや体の不自由な人が電車に乗ると駅員が手助けを行いますが、カナダではそういうことが見られませんでした。駅には、階段だけでなくエレベーターが備えられています。また、電車とホームの隙間があまりなく段差もほとんどないので、ハンディを持っている人でも駅員の助けなしに電車を利用できるのかもしれません。
誰もが使いやすい環境が整えられているのだと思いました。
僕たちがアルバータ州立大学でお世話になった先生は、みんな明るくて面白い先生方でした。あまり英語がうまく話せない僕でしたが、先生はそのことを理解してくれました。わからないと言うと、ジェスチャーを交えながらわかるまで説明をしてくださり、何か一つできるようになるとほめてくださいました。また、授業中にインターネットゲームや動画を使って、授業をわかりやすく楽しくしてくださいました。
今回、僕は初めて海外に行き他の国との違いを実感しました。さまざまな違いを発見するのは貴重な体験でした。留学というのは、単に言葉や勉強を学ぶだけでなく、人とふれあい生活や文化について知ることも大切だということがわかりました。
しかし、たとえ海外について興味を持ったとしても今の英語力だけでは通用しないことがわかりました。二週間の研修でしたが帰ってから英会話のCDを聴いてみると、前よりも聞き取れるようになっていました。これを励みにこれからも頑張りたいと思います。もっと英語を勉強したいと思ったカナダ研修でした。
1年男子 F君 「カナダ語学研修」
カナダのいいところは、日本に負けずきれいな場所で現地の人たちがとても親切なところです。後半には人類学と数学の授業が始まりました。人類学は最初なんだかよくわかりませんでしたが、やってみて大変ためになりました。いろいろなことを教わりました。
私たちが行ったエドモントンというところの歴史を見るという公園も行き1900年代からの家や郵便局などを見たりしました。私はこの二週間はとても貴重な時間になりました。学ぶ上では時間が足りませんでしたがカナダのことをよく知ることができました。私はこれからもこの貴重な経験を忘れずこれからの高校生活や社会に役に立てる用にがんばりたいと思います。
3年女子 Nさん 「カナダ語学研修」
そんな中の欠点とすれば空港の多機能トイレのドアは押すタイプのもので車椅子の方が入ることに困っているのを見かけました。その点では日本に多いスライドドアの方がいいのではないかと思いました。
私は日本のバリアフリーはとても発達していると思っていました。しかしカナダでバリアフリーの取り組みを見てみてまだまだ良くできるのではないかと感じました。特に盲導犬や介助犬などが入店できる場所を増やしたりバスに乗ることも可能にするべきだと思います。もっと体の不自由な方も気持ち良く、不便を感じることなく生活できるようになってほしいです。
2年女子 Yさん 「私たちがすべきこと」
まず、今回の語学研修でカナダに行くにあたって利用した航空会社エアカナダ。エアカナダは機体の重量を約130kg軽減させ、CO2排出量を184.000tも減少させている。また、燃料にはBiofuel(50%のflight oil+50%のcooking oil)を使用し、排出される大気汚染の濃度を低下させている。これらの工夫は日本に帰国してから知ったことなのだが、私たちの語学研修の移動と環境への工夫が関係していたのかと思うとカナダの環境への取り組みの幅広さに改めて驚いた。
また、語学研修ではアルバータ州に滞在し、アルバータの街で約2週間を過ごした。アルバータの街を歩いていて、あれ?この箱なんだろう?と疑問に思う物があり、中を覗いてみると、中にはゴミが!!そう。ゴミ箱だったのだ。日本には、駅やコンビニくらいにしかゴミ箱はないのだか、アルバータは歩けばどこへ行ってもゴミ箱、ゴミ箱、ゴミ箱というように街のどこにでもゴミ箱がある、という感じだった。このことからカナダではポイ捨てなどが日本より多くあるため、日本より多くゴミ箱が設置されているのだと思う。この点に関しては、当たり前のことなのだが、日本人のゴミをゴミ箱に捨てるという意識は大切だと思った。語学研修でESSの授業を受けた大学では、4色のゴミ箱が設置されていた。
ゴミを種類によって分別するためだ。日本との共通点を見つけ嬉しく思った。
カナダでは、食べ物を残すことは当たり前なのだそうで、多くのカナダ人は食べ物を捨てていた。私は、どうして食べる前に食べ物の量を減らしておかないのか不思議で仕方なかった。食べ物を残すということは、食べ物が無駄になるし、ゴミも増えて環境には悪い。食べ物を残すというのも、文化の一つなのかなと思うと複雑な気持ちになった。
カナダの大自然が守られているのには少なくとも日本と同じような取り組みがされていることがわかった。今でも地球温暖化は進んでしまっているけれど、世界全体でできることをコツコツやっていくしかないのだと思った。また、今行われていることで満足するのではなく、これからを担う私たちが新しい道を開いて行く必要があると感じた。
2年男子 T君 「カナダエッセイ」
カナダとは誰もがよく知るであろうアメリカ大陸の上部に位置する国である。寒帯に属し、乾燥していて涼しい。日本の蒸し暑い夏に比べてしまえば、本当に、天国のような場所だった。
これがただの観光なら良かったとは思うが。
言ってもしかたがないが、これは望まぬカナダ滞在だったのだ。
元はといえばこれは学校が支援する語学研修で、英語力向上のカリキュラムだった。応募した生徒は約二十人。みんなやる気に満ちた瞳をしていた。私は死んだ魚のような目をしていた。
愚痴を言っては仕方がない。感想を書こう。
まず、カナダにおいて自然は外せない。飛行機から降りた瞬間から、土の匂いが鼻孔をくすぐり、遠くには金の麦穂が風にそよいでいた。過ごしてみると、虫はあまりいない。太陽は異常に早起きで、それでいてアホみたいに活発だ。月はお株を奪われて、おかげで夜は短いらしい。
何が言いたいかといえば、カナダは最高の自然環境だということだ。
さらに広い面積に多くの自然が残されているせいで、歩くたびにマイナスイオンを吸い、緑が目の保養になるというのだ。素晴らしい。しかしその森がたまに大火事になったりするのだが。滞在中も実際に火事があっておかげで街中が煙幕に包まれたりしたが。ともかく自然については星三つ、ということだ。
次に暮らしだ。
住居は日本と大差ないかと思う。半分だけ埋まった地下室があったりするくらいだろう。本当はホームステイしてもっと詳しく知れたんだろうがね。代わりに寮で寝たがそこは驚きの過ごしやすさだった。洗濯機とシャワーの不便さ以外は永住を決めてもいいくらいだった。また、暮らしで言えば、交通機関もまた悪くなかった。少し不慣れな部分もないわけではなかったが。が、慣れれば快適。住めば都。
あとは食。
正直、不味い。いかに日本の食事が良いかわかる。野菜なんかは新鮮さが微塵も感じられないし、デザートは甘すぎだ。決してわがままではない、と思う。だが、やはりファーストフードは恐ろしくおいしい。実際、訪問した家では料理なんかほとんどせず買ったものばかりだった。体重には気をつけるべきだ。
ついで、カナダ人の人柄。
おおよそ予想通りの、おおらかさと紳士さだった。男性は優しいし、女性は明るい。それに日本人がかわいそうなくらい体格に恵まれている。視線は自ずとそちらに向かう。そういえばボランティアなどにも力を入れているらしい。街にゴミを見かけることもなく、障害者用にスロープも見かけた。ゴミの分別に種類は多いし、治安は良くて安全だ。カナダに行くと自分の小ささを実感する。もちろん、身長的にも。
記憶にあるのはこれぐらいだろうか。この文章全体からして何かすごく嫌々だったとわかっていただけるだろう。だが、楽しかった。
私は勉強というものが大嫌いなのだが、別に悪くはなかった。これで語学力もついたのならば一石を投じてくれた父に感謝したいくらいだ。しかも得られた鳥は二鳥ではすまないだろう。英語の能力やコミュニケーション力、友人もできた。他にもきっとあるだろう。つまり私は胸を張って言える。行ってよかった、と。
3年男子 S君 「カナダでの二週間」
外を歩いていると、道の所々に固定されたゴミ箱があった。交差点には必ず一個、建物の入り口にも一個置かれていた。カナダには、どこに入ってもゴミ箱があるということ。しかし日本では、外には全然置かれていない。それに、交差点に置かれていることは全く見たことがない。外で置かれているのは、公園や店の前、駅ぐらいだろう。そのためか、日本は本当にポイ捨てが多い。特に祭りやスポーツ観戦などのイベントのときの放置されたゴミの量。そして、道のどこにでもゴミが落ちていること。これはゴミ箱の少なさも原因だろう。
それに対してカナダは、たくさんのゴミ箱があるので、日本に比べ落ちているゴミが少なかった、いや、ほとんどなかった。これが日本とカナダの違いである。
日本はカナダを見習うべきである。日本も道の所々に、会場や建物の所々にゴミ箱を設置するべきだ。そうすれば、少しはポイ捨てなどが減るだろう。
しかし、日本はポイ捨ては多いが、ゴミ箱に入れるときには、ちゃんと分別している。分別する種類がたくさんあるが、日本人は分別はきちんとできている。カナダはポイ捨てはないが、分別できていなかった。所々にあるゴミ箱には様々な種類のゴミが入っていた。日本に比べ、分別する種類は少ないのに分別しない。だから、ただゴミをゴミ箱に入れているだけだ。カナダはどこも綺麗だが、分別できていなければ、綺麗ではなくなるかもしれない。
分別の面においては、日本人のリサイクルの意識の高さ、日本の良さを実感した。そしてカナダは日本を見習うべきである。
互いに問題点はあるが、そこを改善していけば、よりよい国になるだろう。
1年男子 K君 「カナダで学んだこと」
まずは、カナダと日本との違いです。日本に帰ってきて一番始めに思ったことは、日本の湿気の多さです。飛行機から降りたときはとてもビックリしました。気候についていえば、カナダは北半球の高い位置にあるので、日の出や日の入りの時間が日本と大きく違い、生活リズムを乱れないようにするのがとても難しかったです。また、食文化については、カナダの料理は、多くの野菜を使っていたという印象があります。夜ご飯のときには必ずサラダバーがあり、これにも驚きました。最も違いが大きいと思ったのは、沈黙の嫌い方です。日本人は食事の席で沈黙が起こることも多いと思いますが、オリビアやララ、ホームステイ先の人達と食事をしたときは、会話が途切れず、ずっとなにか話していたと感じています。
海外に行くとそれぞれの国の良さもわかり、まず、日本食はとてもおいしいと実感しました。カナダにいるときに、味噌汁が飲みたくなって仕方がなかったことを覚えています。また、カナダでは細かいおつりは切りすてられてしまうので、そういう面でも日本はいいと思いました(笑)。逆にカナダは広大な面積があるので全体的にビルが無く、開放的な感じがしました。また、いろいろな人種が住んでいるので、僕たち日本人が移住しても、あまり好奇の目にさらされずに住めるのではないかなとも思いました。
今回の語学研修では、ここまでに書いてあることをこえる数の多くのことを学ぶことができました。英語という観点からみるとまだまだ力不足で理解できなかったことも多かったのが事実です。しかし、なんとなくでも理解できたところは今後の学習にいかして、また来年や再来年などの機会にもできたら参加をして、その時は今回よりも良い成果が得られるように頑張りたいです。
1年女子 Eさん 「カナダと日本の違い」
日本の電車は、車内に車いすが入れるようになっているスペースはあるけれど、そう言えば乗降車の際の配慮はされていないなと思いました。そして、カナダの電車のホームから踏切への道にもスロープがあり、最後まで配慮されているなぁと思いました。
あと、これは弱者への配慮とは違いますが、バスに乗った時に、両替ができないという点がとても不便だなぁと思いました。日本だと、両替機があるため、お金を無駄にする事は無いし、便利だと思いました。
日本にいると当たり前に思えるけれど、カナダへ行ってみて、自動販売機が正常に動かず、お金を無駄にしてしまった事が何回かあったので、そういう面では、日本は細かい所まで設備が行き届いているといえるなと思いました。
また、カナダと日本との異なることで、日本の良さを実感したのは、電車の改札がカナダには無いという点です。たまにチェックが入ることもあるようですが、あれだけ自由に
電車の乗降車ができてしまうという事には驚きました。そして、そういう点でもきっちりとしている日本は自動販売機と同じ様に、設備が行き届いているんだなぁと思いました。
私がカナダへ行って、日本には無いカナダでの弱者への配慮をしている点や、カナダには無い日本の細かい所を見つけることができました。両方の国がお互いに足りない部分をうめ合えることができれば、どちらももっと良い国になるんじゃないかと思いました。
1年女子 Mさん 「カナダ体験記」
もう一つ印象に残っていることは、バスに乗った時に運転手の人に、小さい子を座らせて、と言われたことです。日本で運転手に言われることはないので驚きましたが、みんなで小さい子供やお年寄りを守ろうとする行動をしていて、本当に素晴らしいと思いました。でも、そこは日本でもできていると思いました。
どこへ行っても、このように誰かをみんなで守ったりしているのは、平和な証拠だと思います。留学は、英語を勉強することを目的としていくものですが、他の国のこういう部分を探したり、見つけることで、どんどんもっと意味のあるものになると思いました。カナダは自然がいっぱいで、空気がきれいで、すごく過ごしやすかったです。その環境は、カナダの人だからこそ保っていけるものなのだなと思いました。
2年男子 S君 「語学以外も吸収できた研修」
カナダの家は日本のように二階建ての家もあったが地下がある家も多く、地下がある家は外から見ると一階建てに見える造りをしていました。また、生活の中で使う電気や水道の節電、節水は日本の方が意識しているように感じました。特に電気は、まだ明るい時間にもかかわらず家の中ではつけていました。そして、ゴミの処理についてはカナダは日本よりゴミ箱の数が多いように思えましたが、分別はなく、リサイクルをするという考えはあまり感じとれませんでした。しかし、ゴミ箱の数が多いせいか、日本のように人混みには多量のゴミが落ちていますが、道にゴミが落ちていることはほとんどなく、すごくきれいな環境ではありました。
日本とカナダのエコに対する意識は総体的に考えると日本の方が意識は高いと私は考えます。環境においてはカナダの方が断然良いと思いました。
次にカナダでの移動手段は日本と同じバス、電車でしたが、電車のドアが手動であったことに驚きました。そして、各駅に駅員がいないことも。日本では考えられない事です。また、障害者用の施設はあまり見られませんでした。カナダの駅で電車に乗る時、一人の車イスのおじいさんが勢いをつけて電車に乗る姿を見て、あれで転倒したらどうするんだろうと考えました。他にも階段にバリアフリーはなく、障害者を考えて設計している日本は良い国だと改めて思いました。そして、カナダで一番記憶に残っているのはエレベーターです。ものすごい速さで動き心臓の悪い人は倒れてしまうのではと思いました。
障害者を考えた町造りは日本がよく考えられているようでした。
私は今回の語学研修で日本がとても温厚な国だと改めて感じました。日本が障害者や高齢者に対してさまざまな制度を作り、より良く生活してもらおうという考えは前から知っていましたが、海外と比べてみると日本の考えは世界に劣らないものでした。
2年男子 H君 「私が語学研修で感じたこと」
9時間の長いフライトを経てカナダに到着して真っ先に感じたことは、自分は本当に外国へ来たんだ、という事だった。とても広い大地と不思議と高く見えた空は圧巻だった。
そして大学に到着し中を案内されている時に気付いたことがあった。それはゴミの分別が日本のそれよりも細かくされていた事だ。日本だとまとめて燃えるゴミとして処理される所をカナダでは生ゴミや紙、新聞類などにわけられたゴミ箱がいたるとこるに設置されていた。またバンフの周りではクマがゴミ箱をあさらないようにゴミ箱に工夫がされていた。
環境への取り組みは湖に行った時にわかった。周りにはゴミ一つ落ちていなかったし、人工湖以外ではモーターボートを使うことは禁止だそうだ。水もとてもきれいでとても驚いた。このことから日本はカナダからゴミに関する事と川や湖の水質や環境を守る事を学ぶ事ができると思った。逆にカナダが日本から学ぶべきであろうと思った事は、客への対応やサービスの質だ。もちろん日本のそれが世界に誇れるレベルというのもあるが、それを差し引いてもこれはどうなのか、と疑問に思った所が多々あった。例をあげると、カナディアンロッキーにのぼる際に乗ったバス、山登りに使うバスとはいえ砂ぼこりがたくさん入ってきたのは流石に観光客を乗せるバスとしてはどうなのか、と思った。
このようにカナダと日本はお互いに課題点を持っている。しかし両方の国が互いに良い所を学んで直せばさらなる発展ができるのではないかと思う。
まだまだカナダについては知らないことが多いがカナダは自然が美しく住んでいる人々もおおらかな人が多い国ということが今回の語学研修でわかったと思うのでこれから英語の勉強を頑張りいつかまた訪れる事ができたら良いなと思った。