平成27年3月1日に卒業式が行われました。
平成26年度 卒業式 式辞
式 辞
千葉敬愛高校創立者である長戸路政司先生の銅像が正門の前にあります。その銅像の傍らに咲く紅梅が盛りを過ぎ、いよいよ校内にたくさん植えられた桜のつぼみが膨らんで参りました。
卒業証書授与式を開催するにあたり、地元四街道市 佐渡斉市長、当学園 三幣利夫理事長、地元四街道市内中学校 校長先生、教頭先生、本校同窓会長 櫻井 勇 様、本校後援会長 石山 健作 様、 本校PTA会長 松崎 和貴 様のご臨席を頂き、千葉敬愛高校第87回卒業証書授与式が挙行できますことは、喜びに堪えません。先ほど呼名を受け卒業を認定された377名の皆さん、ご卒業誠におめでとうございます。
私から見た敬愛高校の生徒は、前向きで明るく、いつも楽しそうに高校生活を送っているように見受けられました。こんなに伸び伸びのびと学校生活を楽しんでいる高校生がいることは嬉しいことです。また、秋の体育祭でのクラス対抗リレーには全校34クラス、340人もの生徒が出場し、しかも男女とも走りの運動能力の高さに驚きました。運動クラブ以外にも体を鍛えていなければできない、ダンス部、マーチングバンド部、バトン部などの活動に参加している女子生徒が多いという関係で、あの走りのパフォーマンスにつながっていると思います。この高校まで鍛えた体力が物を言う時が必ずくると思います。
先週行われた東京マラソンでは、警視庁交通機動隊勤務の本校剣道部出身の女性警察官がレースの先導を任され、一時間、ずっとテレビの画面を独占していました。剣道部顧問から事前に情報が有りましたので、テレビに釘付けでした。いろいろな分野で卒業生が伸び伸び活躍しているのは本校の誇りであります。
本校の教育方針は西郷隆盛公が好んだ「敬天愛人」です。天地がもたらす大道を敬い、自分を愛するように他人を愛すべしという意味です。二千年以上前の中国の思想家に「孟子」という人がいます。彼の表した書物「孟子」の「告子篇」中に、「緩急」という言葉が有ります。これは、自分に厳しく、他人には寛容であれ、という意味ですが、「敬天愛人」の考えと非常に近いものだと考えています。千葉敬愛高校の生徒を見ているとその穏やかな姿勢や友人と仲良く学校生活を送る姿に、すがすがしさを感じていました。いつも開放されている食堂で楽しく勉強している姿に、欲を言えば、孤独をむしろ楽しみ、耐えながら学ぶことをもう少し期待したいとも思っています。
世界は今、混迷の時代を迎えています。やっと停戦合意がなされたウクライナ紛争ですが、まだ予断を許しません。 「アラブの春」と言われ、民主化が進展するのではと思われた状況が、実は欧米先進国の価値観による期待に過ぎなかったことが昨今の中近東や北アフリカの状況から伺えます。 地球グローバル化が進み、いくら平穏な日本が良いと言っても、貿易や人の交流を考えれば、日本一国の中で完結することはできない現実があります。本日卒業する諸君も否応なしにこれから目を外に向け、外国と競わなければならない時が来ます。その時に 敬愛高校での生活のように、穏やかに仲良くだけでは通らないことがあると思います。是非、孤独に耐え、自分の頭で考え、行動できる人材になって欲しいと思います。
母校千葉敬愛高校で、力一杯それぞれが青春を謳歌した高校生活を支えに、 たくましい社会人となって生きていくことを私ども教職員一同心から願っています。
本日ご列席いただいている保護者の皆さまに申し上げます。三年間、お子様を本校に預けていただき、ありがとうございました。お子様の成長に対して十分指導できたかはわかりませんが、生徒一人一人を大切に、面倒見の良い敬愛教育は実践できたと思います。私ども教職員は、本日の卒業生の今後の活躍と健康を心から願うものであります。
保護者の皆さまとともに、卒業生の人生が幸多からんことを願い、式辞と致します。
平成27年 3月1日
千葉敬愛高等学校
校長 高岡 正幸
平成26年度卒業生一同 様
千葉敬愛高校創立者である長戸路政司先生の銅像が正門の前にあります。その銅像の傍らに咲く紅梅が盛りを過ぎ、いよいよ校内にたくさん植えられた桜のつぼみが膨らんで参りました。
卒業証書授与式を開催するにあたり、地元四街道市 佐渡斉市長、当学園 三幣利夫理事長、地元四街道市内中学校 校長先生、教頭先生、本校同窓会長 櫻井 勇 様、本校後援会長 石山 健作 様、 本校PTA会長 松崎 和貴 様のご臨席を頂き、千葉敬愛高校第87回卒業証書授与式が挙行できますことは、喜びに堪えません。先ほど呼名を受け卒業を認定された377名の皆さん、ご卒業誠におめでとうございます。
私から見た敬愛高校の生徒は、前向きで明るく、いつも楽しそうに高校生活を送っているように見受けられました。こんなに伸び伸びのびと学校生活を楽しんでいる高校生がいることは嬉しいことです。また、秋の体育祭でのクラス対抗リレーには全校34クラス、340人もの生徒が出場し、しかも男女とも走りの運動能力の高さに驚きました。運動クラブ以外にも体を鍛えていなければできない、ダンス部、マーチングバンド部、バトン部などの活動に参加している女子生徒が多いという関係で、あの走りのパフォーマンスにつながっていると思います。この高校まで鍛えた体力が物を言う時が必ずくると思います。
先週行われた東京マラソンでは、警視庁交通機動隊勤務の本校剣道部出身の女性警察官がレースの先導を任され、一時間、ずっとテレビの画面を独占していました。剣道部顧問から事前に情報が有りましたので、テレビに釘付けでした。いろいろな分野で卒業生が伸び伸び活躍しているのは本校の誇りであります。
本校の教育方針は西郷隆盛公が好んだ「敬天愛人」です。天地がもたらす大道を敬い、自分を愛するように他人を愛すべしという意味です。二千年以上前の中国の思想家に「孟子」という人がいます。彼の表した書物「孟子」の「告子篇」中に、「緩急」という言葉が有ります。これは、自分に厳しく、他人には寛容であれ、という意味ですが、「敬天愛人」の考えと非常に近いものだと考えています。千葉敬愛高校の生徒を見ているとその穏やかな姿勢や友人と仲良く学校生活を送る姿に、すがすがしさを感じていました。いつも開放されている食堂で楽しく勉強している姿に、欲を言えば、孤独をむしろ楽しみ、耐えながら学ぶことをもう少し期待したいとも思っています。
世界は今、混迷の時代を迎えています。やっと停戦合意がなされたウクライナ紛争ですが、まだ予断を許しません。 「アラブの春」と言われ、民主化が進展するのではと思われた状況が、実は欧米先進国の価値観による期待に過ぎなかったことが昨今の中近東や北アフリカの状況から伺えます。 地球グローバル化が進み、いくら平穏な日本が良いと言っても、貿易や人の交流を考えれば、日本一国の中で完結することはできない現実があります。本日卒業する諸君も否応なしにこれから目を外に向け、外国と競わなければならない時が来ます。その時に 敬愛高校での生活のように、穏やかに仲良くだけでは通らないことがあると思います。是非、孤独に耐え、自分の頭で考え、行動できる人材になって欲しいと思います。
母校千葉敬愛高校で、力一杯それぞれが青春を謳歌した高校生活を支えに、 たくましい社会人となって生きていくことを私ども教職員一同心から願っています。
本日ご列席いただいている保護者の皆さまに申し上げます。三年間、お子様を本校に預けていただき、ありがとうございました。お子様の成長に対して十分指導できたかはわかりませんが、生徒一人一人を大切に、面倒見の良い敬愛教育は実践できたと思います。私ども教職員は、本日の卒業生の今後の活躍と健康を心から願うものであります。
保護者の皆さまとともに、卒業生の人生が幸多からんことを願い、式辞と致します。
平成27年 3月1日
千葉敬愛高等学校
校長 高岡 正幸
平成26年度卒業生一同 様