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入学式 式辞

平成27年度 入学式が行われました。


式辞

千葉敬愛高等学校
校長 髙岡 正幸

 桜花爛漫という言葉がありますが、千葉敬愛高等学校に植えられた多くの桜は、盛りこそ過ぎたものの、花吹雪と言う言葉がふさわしい良い季節になりました。

 533名の千葉敬愛高校新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。

 本日は、四街道市教育長 高橋信彦 様、千葉敬愛短期大学学長 明石要一 様、敬愛大学副学長 中山幸夫 様、四街道市内中学校校長先生、教頭先生、千葉敬愛高校同窓会会長 櫻井勇 様、千葉敬愛高校後援会会長 石山健作 様、千葉敬愛高校PTA会長 松崎和貴 様にご出席を頂き、ここに、千葉敬愛高等学校平成二十七年度入学式を実施できることは、保護者のみなさまや私ども千葉敬愛高校職員にとりましても大きな喜びであります。

 533名の新入生の皆さん、千葉敬愛高校は校舎や設備・環境だけでなく、地域の中心として長い伝統と多くの卒業生に支えられています。また本校は多くの部活動があります。皆さんの上級生になる先輩たちも、新入生へ期待を持って待っています。どうか思う存分、若さあふれる高校生活を送ってください。

 千葉敬愛高校の千五百人を超える生徒数はまさに「数は力」です。将来立派な社会人なるために、多くの若者が集い、勉強に部活動に、学校という場で切磋琢磨することが教育の目的です。その意味で、毎年多くの生徒に選ばれる本校は、今、上げ潮にあると思っています。

 皆さんに二つだけお願いがあります。一つは「決めつける」ことはやめていただきたいと思います。皆さんの中には第一希望で本校を希望しなかった生徒もいると思います。15歳で、自分の能力をこの程度だと決めつけるのは絶対やめていただきたいと思います。環境の整った施設や先生方の指導で、いくらでも個人の能力は伸びるものです。また、多くの同世代のいる中で、コミュニケーションをとらないうちから、人間を判断しないでいただきたいと思います。教室や運動場で人間と人間のつきあいを通して、友情にまで高められる人間関係を作り、これからの自己実現のために真面目に取り組むことで、いくらでも伸びることを信じてください。千葉敬愛高校の先生方は、君たちの飛躍に必ず力を添えてくれることでしょう。

 もう一つは、「時間」を大切にして欲しいと言うことです。一昨日のニュースで、信州大学学長が入学式において、「スマホやめますか、信州大学生やめますか?」という問いかけをし、その代わり「本を読んで下さい」と話されたという報道がありました。私も通勤電車の中で、スマホの画面を見続けている若者がなんと多いことかと、感じています。中学生以上の女性ががスマホに費やす時間が一日平均二時間というデータも有ります。男性はそれに加えて、スマホ等でのゲームをする時間が加わるようです。全国の多くの同年代が、時間をスマホやゲームで費やしているのなら皆さんはその逆を行きましょう。 スマホ使用のようにすぐ答えを求めるのではなく、自分の頭で考え抜いたあとで、友人や保護者、学校の先生にアドバイスを求めることを期待します。

 青春の時間は無限ではありません。少しでも前向きに、良いと思うことはすぐに実行し、自分のためにならないことは、すぐにでも勇気を持ってやめる態度が、青春を浪費させない充実したものにしてくれると思います。

 千葉敬愛高校の建学の精神は明治維新の大中心であった西郷隆盛公の残した言葉による「敬天愛人」です。天を敬い、人を愛するということは、わかりやすく言うと、謙虚に自分を見つめ、他人を尊重するということです。本日、入学を許可された新入生が、自分の可能性を信じ、周囲と仲良く協調し、助け合いながら、人間としての力をこの千葉敬愛高校で身につけ、成長することを強く願うものであります。

 保護者の皆さまにおかれましては、ご子弟の千葉敬愛高校ご入学、誠におめでとうございます。私ども教職員、新入生諸君の教育には全力で当たるつもりでございますが、教育基本法で示されておりますとおり、教育は第一義的にはご家庭でございます。ご子弟が充実した高校生活を送るためには、できるだけ家庭で会話の機会を持つなど、ご家庭の協力は欠かせません。私どもも学年便りなどで、できるだけ学校の状況等を適宜お知らせするつもりでございますが、保護者会等の学校行事には是非学校においでいただくなど、ご協力をよろしくお願い致します。

結びに、新入生諸君が今後の日本を支える人材となるように、また、四年前の大震災で大きな被害を受けた東日本の復旧・復興等にも心を寄せる広い視野を獲得できるように、これから、自己を磨き、明るく健やかに、そしてエネルギーに満ちた高校生活を送れるよう、本日ご列席の皆様とともにお祈りし、式辞といたします。

平成二十七年四月九日 千葉敬愛高等学校長 高岡 正幸

入学式の様子