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入学式 式辞

平成26年度 入学式が行われました。


平成26年4月9日、千葉敬愛高等学校入学式が行われました。その時の学校長式辞と入学式の様子です。

入学式 式辞

千葉敬愛高等学校
校長 髙岡 正幸

桜花爛漫という言葉がありますが、千葉敬愛高等学校に植えられた多くの桜が風に舞っています。
 531名の千葉敬愛高校新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。
 本日は、千葉敬愛学園常務理事 前田 勝己 様、千葉敬愛高校同窓会会長 櫻井 勇 様、千葉敬愛高校後援会会長 石山 健作 様、千葉敬愛高校PTA会長久保木 利雄 様にご出席を頂き、ここに、千葉敬愛高等学校平成二十六年度 入学式を実施できることは、保護者のみなさまや私ども千葉敬愛高校職員にとりましても大きな喜びであります。
 531名の新入生の皆さん、千葉敬愛高校は学校校舎や設備・環境だけでなく、地域の中心として長い伝統と多くの卒業生に支えられています。また本校は多くの部活動があります。皆さんの上級生になる先輩たちも、新入生へ期待を持って待っています。どうか思う存分、若さあふれる高校生活を送ってください。
 皆さんに二つだけお願いがあります。一つは「決めつける」ことはやめていただきたいと思います。皆さんの中には第一希望で本校を希望しなかった生徒もいると思います。15歳で、自分の能力をこの程度だと決めつけるのは絶対やめていただきたい。環境の整った施設や先生方の指導で、いくらでも個人の能力は伸びるものです。また、多くの同世代のいる中で、コミュニケーションをとらないうちから、人間を判断することはもったいないことです。教室や運動場で人間と人間のつきあいを通して、友情にまで高められる人間関係を作ってください。
 もう一つは、日々の絶え間ない努力に勝る才能はないということです。私が小学校の頃、将棋の世界で、時の大山康晴名人のライバルであった升田幸三という大変個性的なプロの将棋指しがいました。天才肌の才能豊かな人で、徳川家康のような大山名人の守りの将棋とは対極にある人でした。その人が「着眼大局 着手小局」という言葉を残しています。
 将棋全体を判断するときは広い視野でものを見て、しかし一手指す時は、少しでも前進する手を実行するという意味です。これを皆さんに当てはめると、自分の人生や将来を判断するときは大きな視野でものを見て、しかし、日々の少しでも前に進む努力を大事にすべし、という意味になります。天才のような升田九段でも、少しでもひたむきな前進を意識していたのですから、凡人である私たちは、少しでも前向きに、良いと思うことはすぐに実行し、自分のためにならないことは、すぐにでも勇気を持ってやめることが、青春を 浪費させない充実したものにしてくれると思います。
 千葉敬愛高校の校訓は明治維新の大中心であった西郷隆盛公の残した言葉による「敬天愛人」です。天を敬い、人を愛するということは、わかりやすく言うと、謙虚に自分を見つめ、他人を尊重するということです。本日、入学を許可された新入生が、自分の可能性を信じ、周囲と仲良く協調し、助け合いながら、人間としての力をこの千葉敬愛高校で身につけ、成長することを強く願うものであります。
 保護者の皆さまにおかれましては、ご子弟の千葉敬愛高校ご入学、誠におめでとうございます。私ども教職員、新入生諸君の教育には全力で当たるつもりでございますが、新しい教育基本法で示されておりますとおり、教育は第一義的にはご家庭でございます。ご子弟が充実した高校生活を送るためには、できるだけ家庭で会話の機会を持つなど、ご家庭の協力は欠かせません。私どももできるだけ学校の状況等を適宜お知らせするつもりでございますが、保護者会等の学校行事には是非学校においでいただくなど、ご協力をよろしくお願い致します。
結びに、新入生諸君が日本だけでなく世界に貢献できる人材を目指すとともに、三年前の大震災で大きな被害を受けた東日本の復旧・復興への原動力となるためにも、これから、自己を磨き、明るく健やかに、そしてエネルギーに満ちた高校生活を送れるよう、本日ご列席の皆様とともにお祈りし、式辞といたします。
平成二十六年四月九日 千葉敬愛高等学校長 髙岡 正幸

入学式の様子