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校長退任のご挨拶

校長退任のご挨拶


私立学園一筋「教育」に感謝

千葉敬愛高校 学校長 北原 文成

昭和49年4月、千葉工商高校に新米教員として着任してから40年間の教職人生は、数多くの方々と出会い、助けられ、育てていただいた教員生活でした。心から感謝申し上げます。思い起こせば、今から40年前の話です。大学4年卒業式を終えても希望していた就職先(教職)が決まらず焦っていた年度末でした。当時、渋谷の学生寮で牧師の娘さん中学3年生が持っていた一冊の進学情報誌「関東地区学校要覧」を何気なしにパラパラとページを捲っていくと「一人の校長(本学園創立者長戸路政司先生)が2つの学校を兼任する」という学校が妙に気になり、早速、縁もゆかりもない私でしたが、千葉工商高校に電話を入れました。すると、翌日、履歴書持参で面接をするとのこと、信州高遠育ちの私は、初めて総武線に乗り、江戸川を渡り現在の敬愛学園高校(千葉市穴川)松林校舎を訪ねました。この席で、創立者長戸路政司先生から、4月からの専任教諭として採用するというお言葉に驚かされ、私の第2の人生を千葉県でスタートすることになりました。私にとっては夢のようなお話から始まった教員生活の第一歩でした。以来、千葉工商高校(現敬愛学園高校)と千葉敬愛高校の2校間を往復し私学一筋通算40年間教員の端くれとして奉職させて頂きました。今は、ただただ「国家百年の計は教育にあり」と言われるように、私も本学園の「敬天愛人」を旨に、私学人として学校経営と教育の果たすべき役割を模索しながら先生方と生徒に寄り添い聖職者となるべく「自覚と誇り」を片時も忘れることなく邁進してきたつもりですが・・・反省しきりです。今の心境は創立者の遺言『生徒を教え子として聖愛する、世にこれほど尊い天職がまたとあろうか。しかもこの聖愛心たるや「天」の信念より渾々として流れ出で、汲めども汲めども尽きないならば、これに感激しない教え子はあろうか。先生方の敬愛に感激した生徒は、やがて生徒間に敬愛の念湧き出で、ここに校風春風のごとく漂い、言わず語らずのうちに生徒の品格人格はすくすくと天に向かって成長発育するに相違ない。ただ遺憾にたえないことは、吾人が天人に対する信念会得のいまだ足らぬことである。吾人が旦夕の祈願はただここにあるのみである。』と同感でございます。「敬愛読本」 大変皆さまにはお世話になりました。ありがとうございました。
                      (2014.3.10記)                                     
謹啓
日増しに春らしくなってまいりましたが、皆さまにはますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
さて、私こと、この度3月31日付をもって千葉敬愛高等学校長を最後に退職いたします。
千葉県私学に在職40年に及ぶ教職生活を顧みますと、感慨無量なものがございます。それにしましても、大過なく今日に至りましたのはひとえに皆さまの公私にわたるご支援ご厚情によるものと感謝の気持ちでいっぱいでございます。幸いにして健康に恵まれておりますので、今後は敬愛大学で非常勤講師として教員を目指す学生と一緒に第二の人生を歩むべく精進する予定です。今後とも変わらぬご指導とご交誼を賜りますようお願い申し上げます。
先ずは略儀ながら書中をもってお礼かたがた退職のご挨拶を申し上げます。
敬具