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平成24年度 入学式

平成24年4月10日に行われました。その際の校長先生のお話(式辞)です。


学校長式辞

千葉敬愛高等学校
校長 北原 文成

入学式の際に新入生に対して贈られた式辞です。

  例年になく長い冬がやっとあけ、校門の桜も満開になりました。こんな素晴らしい桜花爛漫のよき日、391名の新入生の皆さんを千葉敬愛高校にお迎えすることができました。新入生の皆さん、保護者の皆様、ご入学おめでとうございます。心から千葉敬愛高校の教職員一同あげて、皆様のご入学を祝福いたします。本日ここに、来賓として地元、四街道市、副市長の武富様、同じく市内、5つの中学校の校長先生を初め、同窓会・後援会・ PTA会長皆さまをお迎えし、入学式を盛大に上げることが出来ますことは、在校生、教職員一同喜びに絶えないところであります。
  さて、新入生の皆さん、いよいよ高校生活のスタートです。  
  ここで入学式にあたり、皆さんに是非、考えていただきたいことは、それは、本校が私立の高等学校であるということです。私立学校というのは、その学校独自の教育基本理念、考え方「建学の精神」というものを持っていると言うことです。そこで、千葉敬愛高校は「敬天愛人」という建学の精神を歌っています。
 「天を敬い、人を愛する」という教えです。この「天」とは、天地・自然・宇宙の意味です。「天」を敬うとは、宇宙の中では人間は「塵・芥」に等しい、取るにたらない、小さな存在であることを自覚し、常に謙虚で、自分に、厳しくしなさいと言うことです。昨年の東日本大震災で、どうする事も出来ない大自然の摂理を体験した、私たち日本人は、この偉大な自然の大きな力によって、生かされている自分を自覚することが出来ました。 
 「愛人」とは文字通り「人」を愛することです。他人の痛みの分かる人になりなさいという事です。自分が、この世に「命」を与えられ、周りの人々に寄って支えられ、生かされている事への感謝の「心」と隣の人に対する、思いやり、助け合い、敬愛することです。今こそ、3.11を「まの当たり」にした私たちは、周りの人々に人類愛を語り伝えていかなければなりません。この心の教育を本校では、大切にしながら、あらゆる場面に於いて「敬天愛人」の思いを、実践できる、人間になるよう高校生活三年間をかけて、全教職員が、指導と助言をしていきます。
  私達は皆さんに、一年生の時から「敬天愛人」を生活の信条として、大切にし、心、豊かな充実した、高校生活を送って、もらいたいという、願いを持っています。皆さんの高校生活は、又、大人になるスタート・ラインでもあります。中学時代までの義務教育を卒業されたと言う事は、これから、先、自分の責任に於いて、色々な事にチャレンジし選択し行動できる自由と権利を持てると言うことでもあります。しかし、権利を持つと同時に、義務が生じます。それは、自分の行動に責任を持つと言うことです。その為に、今年は、学校を上げて「自由と規律(ルールとマナー)」について取り組んで行こうと考えています。学校という社会集団を通して、常に周りの人々の事を視野に入れながら、謙虚に自分自身を見つめ「人間としてすべき事と、してはいけない事」を区別し、自分自身を律する、セルフコントロールが出来る自分を作り上げて、行って欲しいと思います。次に、2つのことを希望します。
第一は、高校での学習活動に積極的に取り組んで頂きたいと願います。高校での学習ほど幅広いものはなく、学ぶ機会は二度とありません。
まさに、人生の基礎、基本を学習する最後のチャンスです。二十一世紀を支える皆さんに、強く要求される学力観も、変化しています。先生から与えられる知識はもちろん、大切ですが、学ぼうとする意欲や吸収力、そして自分の考えと、異なるものを、受け入れる受容する力や、自分の考えを自分の言葉で、述べる発言力も、要求される時代です。これからは、進学する、ことが、目的ではなく、自分の個性に応じた将来の職業を選び、その職業に就くために、進学先を選択する、ことを求められています。皆さんは自分自身の夢、将来に向かって明確な、目標を持ち計画を立て、意欲を持って学習に努力してください。皆さんは、一人一人すぐれた個性と、能力を持っています、鍛えれば大いに伸びる可能性が、秘められています。この可能性に精一杯挑戦し、新しい自分を発見して下さい。
第二は、高校生活においてお互いを、高め合う真の友人を作って下さい。自分にはないものを、友達から学び、集団生活、団体生活の中から、自分自身を向上させて下さい。友達を信頼し、仲間を作ることによって、一生涯の、友人を得ることが出来ます。本校の建学の精神「敬天愛人」を実践していれば、世の中で騒いでいる「いじめ」の問題は起こらないはずです。幸福は、豊かな、人間関係に求めることが出来ます。どうぞ本校の、生活の中から自分らしさを見つけ、自ら学ぶ姿勢を、大切にして、新しい本校の伝統を作り上げて下さい。 本校は私学ですから、公立にはない、長い、豊かな経験と深い知識を持った先生方が揃っております。積極的に自ら学ぶ、姿勢を持てば、多くの事が、皆さんに与えられることでしょう。
  最後に保護者の皆様、青年期の心理には、非常に複雑なものがあります。保護者と教師の、連携と協力、なくしては、生徒の心の、安定は、保てません。 大きく成長するために、保護者と学校(先生)との連携を密接にして、温かく見守っていきたいと思いますので、宜しくご協力とご支援をお願い致します。
私達教職員は新入生の皆さんの高校生活が、有意義であることを願い、その為の、努力を惜しみません。
皆さんが、それぞれの目標に向かって、充実した高校生活を、過ごされる事を期待し、式辞と致します。

平成24年4月10日
千葉敬愛高等学校
校長  北原 文成

入学式の風景

入学式の際の写真です。写真は拡大できません。